「ごめ、なさい……」
「ごめんで済むと思ってるの!?実際に遥は倒れたのよ?」
ごめんなさい、ごめんなさい。
壊れた人形のようにその言葉を何度も呟く。
ほら、やっぱり。お母さんは私の言い分なんて聞いてくれない。
私だけを一方的に責める。結局、遥が大切で私なんて必要としてない。
でもそれは、私のせいなんだよ。
私が役に立てないから。遥のことを守れないから。
だからお母さんは、私を認めてはくれない。ひとりの子どもとしては見てくれない。
ねぇ、お母さん。
私のことは眼中にないの?
私のことは、好きじゃないの─────?