「遥生が薬を飲んでなかったの、琴葉のせいよね。あなたの管理不足のせいで、遥生は倒れたのよ!」
どうして?
私にだってしなきゃならないことくらいある。遥にだって触れてほしくないことだってある。
『先に玄関で待ってて?』
そう言ったのは遥でしょう?それなのに、私が悪いの?
私は、遥に言われた通り玄関で待ってたのに。
────全部全部、私のせい?
「いい加減にして!遥生を守るのが琴葉の仕事でしょう!?」
この気持ちはきっと言い訳にしかならない。……いや、言い訳にもならない。
なぜなら、不満は全て私の心の中だけで消化されてしまうから。消化しなければならないから。