翌朝。
遥は念のため今日も病院で過ごすことになった。
夕方には家へ帰っていいらしいから、きっと私が迎えに行くことになる。
でも、問題はそんなことじゃない。
遥がいない。つまり、今はお母さんと家にふたりだけ。
こんな状況は久しぶりで、なんだか緊張してしまう。朝に顔を合わせることだって少ないのに。
相変わらず4時半に起きて、朝食を作り終える。毎朝起こしに行く遥は、いない。
「お母さん、朝食……」
「あなたのせいよ!!」
いきなり部屋のドアがバタンと開いて、鬼のような形相をしたお母さんが出てきた。
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