1人音楽室の前に立ち、中から聞こえてくるピアノの音に聴き入っている中学2年の女
の子、大石沙姫。そしてこのドアの向こうでピアノを弾いているのは私が最近気にな
っている大木隆斗。
男でピアノが弾けるのはこの学校でもただ1人、この人だけ。
「それでは、今から今度行われる合唱コンクールでピアノを弾いてくれる伴奏者を決め
たいと思います、誰か立候補してくれる人!」
…うるさいなぁ、もっと静かにしゃべってよ。
さっきから大きい声でしゃべっているおばさんは音楽の先生、武田先生だ。私がこの
学校で一番嫌いな先生でもある。
の子、大石沙姫。そしてこのドアの向こうでピアノを弾いているのは私が最近気にな
っている大木隆斗。
男でピアノが弾けるのはこの学校でもただ1人、この人だけ。
「それでは、今から今度行われる合唱コンクールでピアノを弾いてくれる伴奏者を決め
たいと思います、誰か立候補してくれる人!」
…うるさいなぁ、もっと静かにしゃべってよ。
さっきから大きい声でしゃべっているおばさんは音楽の先生、武田先生だ。私がこの
学校で一番嫌いな先生でもある。