「めっちゃ泣いてたな。笑」


哲君が苦笑いしながら
先輩に布団を
かけていた…。


なんか哲君の
雰囲気が幹斗に
似てる気がした。


「人それぞれ色んな恋愛があるんだね。」


「そー言えば彼氏となんで連絡とれないんだよ。」



触れないで
欲しかったけど
やっぱり気になるだろうなあ。



あたしは
哲君に幹斗との事を
全部話した。


哲君は
黙ってうなずきながら
話しを聞いてくれた。
話していたら幹斗を
思い出して
泣きそうになって
話しが途切れると
哲君はあたしに
背中を向けて
話しを聞いていてくれた。


そんな優しさに
感謝しながら
あたしは静かに泣いた…


あたしが話し終わると
こっち向いていいか?
と聞いてきて
あたしがうなずくと
ゆっくり哲君が
あたしの方を向いた…。