「ちょっと龍成、いきなりなに?手、繋いでたら見れないじゃん」

「華乃、顔に睫毛ついてる」

「え?やだ、とって」

「──」


「「「「──!!!」」」」


「──っ!な、なにすんの!こんなところで、きっ……!」


顔を真っ赤にする華乃。たくさんの人がいる中でキスなんかしたから当然か。


横目で四人を見たら、揃えて口を開けてこっちをガン見していた。

すげ、アホ面。


「あんまり可愛いからしたくなった」

「いっ、意味わかんない!睫毛は?!取ってくれた?!」

「は?人間、顔に睫毛ついてるのは当たり前だろ。俺の嫁はほんとばかで可愛いな」

「──っ!!バカっ!もう知らないっ!」

「華乃ちゃん、愛してるよ」

「うるさいっ!」