「何かごめんね?!お言葉に甘えて、ご馳走様でした!慧さんも、料理美味しかったです」


星ちゃんが可愛らしく二人に頭を下げる。


「龍成、お前いい男に成長したな。奏もいい子捕まえたみたいだし。二人もまたいつでも来てね?サービスするから」

「もうヒモは卒業したんで。じゃあな先輩、ごちそうさま」

「ありがとうございます。また来るんで」

「とっても美味しかったです!ご馳走様でした!」

「ご馳走様です!」


みんなで慧さんに声を掛けながらお店を出る。


「じゃあな龍成、華乃ちゃん」

「お前らもう帰んの?」

「俺らってより、華乃ちゃん酔ってんだろ?」

「わ、わたしは大丈夫ですよ!」


わたし、そんなに酔って見えるの?まだ普通に飲めるのにな。


「つーか、俺らも早く二人きりになりたいし」


奏くんが星ちゃんの手を取りながら微笑んだ。

心なしか星ちゃんの顔が少し赤くなったように見えた。