……はあ?


「こんなモテる人ってどんな感じの人なんだろうって、勝手に憧れていたんです」

「それ、本気で言ってる?からかってるようにしか聞こえねぇんだけど」

「紛れもなく本気です!俺がキャバクラに通ってるのは女の子の落とし方を学ぶ為で、神田さんからも学ぼうとしたんです!ヘッドハンティングをされたからと調子にのり横暴な態度になってしまい、本当に申し訳ありませんでした!!」


──ま、マジか……。


ここまでどうしようもねぇ理由だったとは。

こいつ、相当あほだな。


「理由はわかったけど、別にわざわざ会社にくるほどのことか?」

「俺、あの日更に神田さんに惚れ込んでしまって、神田グループに履歴書を送ったんです!」

「……は?」

「実力でこの会社に入りたいんです!神田さんの下で働きたいんです!よろしくお願いします!」

「よろしくって言われても」

「マジで尊敬してます!神田さんがモテるの、わかった気がします!俺も神田さんみたくかっこよくなれるよう頑張ります!」

「おい、五十」

「時間を取らせてしまい、すみませんでした!失礼します!」