あ……。お義母さん、わたしの為に……。


「だからこんな時間でも関係なくここに来たんでしょう?あなたもお父様も、男がこんなくだらないことで女性を傷つけてどうするの」

「……麻友」

「男の夜遊び火遊びは芸の肥やしなんて、ただの戯れ言よ。風俗にかまけているような低脳な人、いくら仕事ができても神田グループにはいりません!」

「しかし、営業の成績が落ちているのは事実…」

「それ以前のお話です!そういった方は必ずプライベートで問題を起こして仕事に支障をきたしますから!龍成は身を以て実感したでしょう!」

「……そうだな。今の状況が散々だよ」

「龍一さん、よくも龍成に自ら家庭を壊すような真似をさせましたわね。これが原因で本当に大きな問題になっていたら、どうするおつもりでしたの?」

「……その家庭の為の仕事だろう」

「わたしに隠れて話を進めていたということは、後ろめたい気持ちがあったからでしょう?こうなることを、少なからず想定していたはずです」

「……」

「何も言い返さないということは肯定ね。龍一さんが華乃さんを傷つけたも同然です」

「な、何を馬鹿なことを……!」


……え?ええええ?!

お義父さんが?!そういうことになるの?!