こんなお義母さん初めて見たよ。そしてこんなお義父さんも龍成も。

ていうか何にそんなに怒ってるんだろう。


「お、おかあさ」

「龍一さんは?!龍成が風俗に行ったのを知っていたの?!」


きっ!と睨みつけるお義母さんに、あの動じないお義父さんも少したじろいでいる。


「……それをわかっていて龍成にヘッドハンティングをさせた」

「──っ!」

「…っ、てぇ……」

「おっ!お義母さんっ!龍成、大丈夫?!」


見事なまでの平手打ち。余程痛いのか、龍成は頬を手で抑え顔をしかめる。


い、今の会話で龍成にいくとは、不意打ちもいいとこだよね。音といい、めちゃくちゃ痛そう……。


龍成に駆け寄ろうと思ったけれど、お義母さんがあまりに怖くて動けない。


「あなた達、気は確か?!」

「ま、麻友ちゃん」