「よろしくお願いします」

「いやー、今日はめでたいですね!やっぱりこのまま朝までいきますか!」


……おい。


「そ、それは…」

「お待たせー!」


店のドアが勢い良く開き、ハイテンションのアキちゃんと引き気味の真奈美ちゃんが登場。


ちくしょう、帰り損ねたぞ。


「マナちゃんもアキちゃんも私服の方が可愛いじゃん」

「五十嵐さんて本当にお上手ー!どこ行くか決めました?」

「あ、そうそう、神田さん朝までOKだって」


──は?


「嘘!!嬉しいー!!なんならこのままホテル行っちゃう?!」

「ちょ、アキちゃんどんだけはっちゃけちゃってるの」

「だってマジで嬉しいんだもん!!」


アキちゃんはご機嫌で俺の腕を取る。


頭の中が白くなっていたので、反応が遅くなった。