「ほんと?!今日お店暇そうだし、店長に聞いてみるね!」


アキちゃんは早速立ち上がり裏の方へ消えていく。──って、おい!!


「す、すみません、五十嵐さん、」

「帰る時間が遅くなければいいんすよね?問題ないでしょ」


こいつ……!


あっけらかんとしながらも、どこか意地悪そうな顔。俺への嫌がらせとしか思えない。

どうしてもこいつは俺を困らせたいらしい。


「あたしは今度でもいいんだよ?無理して今日じゃなくても」


お、真奈美ちゃん、ナイスアシスト。俺をフォローする気があるんだな。さすがNo.1……


「明日からの仕事のやる気を出す為に今日がいいんだよ。真奈美ちゃんに癒されたいんだ。神田さんだってああ言ってるけど、仕事で疲れてるから癒しが欲しいんだよ」


……何を言ってんだ五十嵐。


「……は、早く上がれたらね」

「五十嵐さん、俺…」

「マナちゃん!店長がこのあと指名客が来ないならアフター行っても良いって!」