「……何か龍成さん、元気ないね。どうしたの?」

「え?普通だよ」

「そう?テンション低くないですか?」


どうやってこの場でテンション上げろってんだよ。それもシラフなのに。


「仕事で疲れてんだよ」

「かわいそう。わたしが癒してあげるから。アフター、楽しみだな」

「……は?」


アフター?何のことだ?


「え……。アフター行くんだよね?マナちゃんから聞いたよ」

「あ、そうなんすよ。アフターの予約とっちゃったんで、神田さんももちろん行きますよね?」


──は?!あほか!!

元より行く気なんてくそもねぇが、アフターって開店から閉店までいるつもりかよ!


こいつ、本気で言ってたらジャンキーだぞ!


「や、明日も仕事なんでちょっと…」

「俺もです。別にオールになってもいいじゃないっすか。まだ若いし余裕でしょ。そうでなくても神田さんは夜遊び慣れてるんだし」


お、オール……。冗談でも勘弁してくれ。