「お前らだって二人で話してりゃいーだろ。誰と話しようが問題ない」

「そうだ!華乃ちゃんはどんな仕事してるの?」

「わたしはカフェで働いてます。もしかして星ちゃんも店員さんなんですか?」

「そうなの!いいなぁ、わたしもカフェに憧れてるの。でもどんな店でも接客って楽しいよね!色々あって大変だけどさ?」

「そうですね!社員になって責任感も出て来たしやり甲斐がある仕事だと思います」

「社員なんだね!わたしは掛け持ち今してるから、そろそろ考えてるところなんだ。やっぱり自分のスタイルでお客さんに笑顔になってもらいたいなぁ」


わ、仕事の話ってわたしあまりしないんだよね。同じ業種だから弾んじゃう。


「こういう話普段しないから何だか楽しいです!星さんは自分でやりたいって思ってるんですか?」


わたしの質問に、チラッと奏くんを見る星ちゃん。


「ん?星なら出来んじゃない?お前客ウケいいし、料理も自分でやれるんだし。俺は問題無いと思うけど?」


うわ~、奏くんのお墨付きか~。出来た彼氏だなぁ。


「実はね。いずれは自分のお店を出したいって思ってるんだ。まだ勉強しなきゃいけない面も多いんだけど、現実に出来たらいいなって考えてる」

「いいですね!応援しますからわたし!もちろん龍成も!ね?」