「は?!」


突然後ろから聞こえた男の人の声。ひかりの名を呼ぶその声に反応し、勢いよく振り返るわたし達。


「うわっ!マジで宮間ひかりだ!変わってねぇ!」

「……あーっ!内川新!」


えっ!新くん?!


「久しぶり!卒業以来だよな!」

「うん!約七年ぶり?!」

「だな!隣はもしかして桜庭さん?」

「新くん、久しぶり!」


満面の笑みを向ける新くん。

彼は同じ高校で二、三年の時のクラスメイト。わたしはそんなに親しくなかったけれど、爽やかな新くんは男女問わず人気者で、少しだけ憧れていた。


当時と変わらない屈託のない笑顔。思わず顔がほころぶ。


本当に久しぶりだなぁ。


「うわ、桜庭さんはなんか変わったな!」


おい。うわって何よ、失礼な!


「え、それどういう意味?」

「いい意味だよ!」