確かに、淡いライトに揺れる天井には大小様々な輝く星達が散りばめられていた。


「…だからこの店に連れて来てくれたの?」

「まぁ、時間が出来たら連れて来たかった。今日は意外にも龍成がここ指定してくれてな?二人きりじゃないけど、星と一緒だしいいかと思ったんだ。気に入ったか?」

「うん!名前にも感動したけど、雰囲気も好きよ!こういうテイスト落ち着くし。ありがとう奏」


うわ、素敵……!なにその偶然!運命じゃないの?!


二人の余りの仲の良さと運命的な出来事に、ただただ胸を熱くさせていた。


理想かも。わたしの思い描いていたカップルが現実になったみたい。

やっぱり想い合っていれば、こんな風に周りから見てもほのぼのしちゃう雰囲気になるよね。

見ているこっちが幸せをもらえるような。


……わたしと龍成って、二人にはどんな風に映っているんだろう。

てか、龍成がわたしに気持ちがあるのかさっぱりわからない。


「あの~、二人でいい感じのとこ悪いけど、俺らいるから」

「あっ、ごめんね!?気になっちゃってたからつい」