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「そしたら上司が、『君の仕事は社内で一番楽で簡単なものなのに、それすら満足にできないのか』だって!!お前のせいだっつーの!!」

「うわ、それはムカつくね」


駅前で合流し、二人で仕事帰りのサラリーマンの多い賑やかな居酒屋で飲んでいた。


ひかりは相当愚痴りたかったらしく、騒いでも問題ない場所ということでここになった。

ひかりのストレスは想像以上。初っ端から愚痴の嵐が止まらない。


「しかも『どうもすみませんでした』って返したら『その顔で機嫌を取っているつもりか?』だってさ!本気で顔にお茶かけるとこだったよ!!」

「あっはっは!その上司ある意味ウケる!」

「いや、ウケるとこじゃないし!」

「ひかりはムカついただろうけど、聞いてる分には笑い話よ」

「華乃まで何なの!」

「いいから飲め飲め」

「言われなくても飲んだるわ!」

「おっ、いい飲みっぷりだね~!」


って、あんまり飲ませたらマンションまで送ってもらえなくなっちゃう!……ま、いっか。こうなったら最悪ひかりの家に泊めてもらおう。

龍成には実家に帰ったって言えばいいや。