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それから二日経っても、龍成からは何も言ってくれなかった。


とにかく忙しそうにしていたし、仕事から帰っても疲れてベッドに入るとすぐ眠ってしまっていた。


龍成はいつも通りを貫いたまま、何も触れない。

わたしもできるだけ普通に接しようとしていたから、もしかすると言いたくても言えなかったのかもしれないし、本当に気づいていないのかもしれない。


……さすがにそれはないか。

軽いスキンシップでさえ、わたしは過剰に拒んでいたから。


そのたびに「何に怒ってんだよ」って言われたけれど、わたしは「嫌なものは嫌なの」としか返せなかった。


……いつまでもこのままじゃいけないのはわかってる。

このままでいたら、龍成が本当に離れていってしまう。


龍成は後ろめたいことなんて何もないから普通にしていられるんだって、そう思うようにはしている。