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「華乃ちゃん」

「……」

「かーのーちゃん」

「…やめて」


ベッドで眠ろうとしていたのに中々寝付けずにいると、シャワーを浴びた龍成がなぜか上機嫌でわたしに抱きついてくる。


「うるせぇ」


腕をふりほどこうともがいたのに、龍成は余計に力を入れて無理やりわたしを抱きしめる。


じゃれてるつもり?

わけもなく、本気で触られたくない。とにかく嫌だ。


「やめてってば。…んもう、触らないで!」


全く離そうとしてくれない龍成に、わたしは強く反抗してしまった。


「……なんだよ」


これにはさすがに龍成も面白くないといった態度になる。