明日まで会えない、それだけで落ちそうになる。自分から実家に帰らせたくせにな。

毎日一緒にいるのに、一日会えないってだけで何をこうまで寂しがってんだ俺は。情けねぇにも限度があるぞ。


──しかし真奈美ちゃんには驚いたな。しっかり上手くやってんじゃねぇか。

いくら客を流したって、だめなやつはだめなんだ。それなのにがっつりNO.1になってるってことは、実力がちゃんとあったんだな。


俺のしたことが無駄にならなくて良かったわ。あ、俺じゃなくて悠香のしたことか。


そんなことを考えているうちにマンションに到着。やっと帰ってこれたことからへの安堵感か、疲れがどっとくる。


まだそこまで遅い時間じゃないのに、このまま寝てしまいたい気分だ。


──と、部屋のドアを開けると、中から明かりが漏れる。


…え、なんで……


「お帰り!」

「──!」


パタパタと駆け寄る華乃に、俺の思考は停止しかけた。


「ただいまは?」


いたずらっ子のような表情を見せる華乃。くそ可愛いな。……じゃなくて。