幼なじみと話す龍成ってこんななのか。なんだか新鮮だな…。


「よし。今日は~……何に乾杯すっか」

「何でもいーから早く乾杯するぞ!」

「はいはい……じゃあカンパーイ!!」
 

四人のグラスがぶつかり、 男二人は一気にビールを流し込んだ。


「やっぱ仕事のあとは日本酒よりビールだな」

「お前仕事終わりで来たのか?」

「おー。急いで終わらせて華乃迎えに行ってから直でここ来たんだよ。仕事仕事仕事……マジでありえねぇ」

「それが当たり前なんだっつーの!これ迄のツケが回ってるだけなんだよ!」

「…お前さぁ…彼女にもそうなわけ?」

「あほか!ダラダラ生きてきたお前だからだよ!!

「ひっでー言い様だな!ま、そうなんだろうけど」

「で。桜庭さんだったよね? 言いづらいから下の名前で呼んでも大丈夫?」

「あっ、はい!華乃で!」


突然ふられたからびっくりしたわ!しかしこの奏くん、龍成の幼なじみとは思えないくらいしっかりしてる。

同い年でもここまで違うんだな。