「え、なにそれ」

「知らねぇのか?それでも大卒かよ。宇宙の……お前には難しすぎてわかんねぇか」

「なによ、失礼な」

「だめだ、もう無理」

「え──、──っ」


激しく甘いキスが、会話を打ち消す。


繰り返される少し強引なくらいのキスに、深く深く落ちていく。


二人の吐息が交じり合い、体が火照り、体温までも溶け合っていく。



──今のわたし達の愛には限界がない。


果てもなく終わりもない。


何があっても大丈夫。


そう、信じて疑わなかった。


この時だけは、本当に。