「どんだけ早いんだよ!どこの田舎だ!」

「え、うち早いと五時半とかに食べるよ」

「……信じらんね」

「それで食べるの?食べないの?」

「食べられる物作ったんですか?」

「……一人で食べる」

「わかったよ!食うから!」


──テーブルに華乃が作った料理を並べていく。


色々作ったんだな。急に体動かしたらマジでぶり返すぞ。そこらへんもガキなんだよな。


──って、よく作れるようになったじゃねぇか。見た目はみんな普通だぞ。花嫁修行でもしたのかこいつ。


「これ、誰が作ったんですか?」

「わたししかいないじゃないのよ」

「ですよねー」

「どういう意味よ」

「…成長したなと思って」


あの殺人料理を作っていた華乃が、こんなにまともなものを作れるようになるなんて。

なぜか感慨深くなる。