「「「きゃーっ!!」」」

「「「ひゅーっ!!」」」


お店の中は割れんばかりの拍手と大歓声。


──やばい、恥ずかしすぎる…。


恥ずかしさのあまり、わたしは両手で顔を覆い俯いた。


「龍ちゃーん!わたしを抱いて!」

「「ぶはっはっは!!」」

「「きゃーっ!!」」

「俺も俺も!」

『ばーか!死んでも男なんか抱くか!』


店内は大盛り上がり。

恥ずかしさが抜けず、わたしは言葉をなくしたまま赤面するしかない。


『みんなちゃんと聞いてくれ』


急に真剣な面もちで発した龍成に、あんなに騒がしかったみんなが一気に静まる。


一変する空気。


な、何を言い出すの?