「これ飲みなさい、好きでしょう?」


落ち着いた頃、お母さんはわたしの好きな紅茶を淹れてくれた。



「ありがとう、お母さん…」


お母さんはコーヒーを淹れてわたしの前に座った。





「翔くんと…なにかあったのね。」


お母さんは一口コーヒーを飲んでわたしに尋ねてきた。


「うん…別れちゃったの…
振られちゃったぁ…」


落ち着いたはずなのに
また目に涙が溢れてきて紅茶の入ったマグカップがぼやける。