翔くんは立ち上がってわたしの前に腰を下ろす。


そして優しくキスをした。


久しぶりに感じた翔くんの温もり。


温かくて心地がいい。




「ありがとう。莉子。
でもたとえ俺が支えてやれなくても頑張るんだよ?」


「え?どういうこと?」



翔くんは再び立ち上がり大好きな笑顔をわたしに見せた。



「よし!明日も学校だから帰ろうか!」


「う、うん…」