「そうだな…」


翔くんは遠くの方を見ていた。


なんだか寂しそうな…そんな感じの顔で。





「就活どう?いいところ見つかった?」



「まだかな…これっていう会社の求人来なくて」


「莉子なら絶対大丈夫だよ。」


翔くんがわたしの顔を見て笑う。


久しぶりだな、翔くんの笑顔。


大好きだ。


「ありがとう、頑張るよ。」