わたしが車に乗ると翔くんは車を走らせた。 どこに行くのだろう… どこに行ったっていい。一緒にいたい。 ずっとずっと会えなかったんだから。 ある場所に着いて翔くんは車のエンジンを切った。 「ここって…」 「懐かしいよな。あんまり遅くなったら莉子明日も学校だし、近場だからな、ここ。久しぶりにここに来てみた。」 着いた場所は小学生のころ放課後一緒に遊んだ公園だった。