ー仰げば尊し 我が師の恩…ー
第2体育館から聞こえてきた歌声に、もうそんな季節かと思う。
おれは2月が嫌いだ。
厳しく耐えがたい寒さがあることもだけど、その他にも理由がある。
それは…
「おう、今日は早いな、」
「…うるさい。」
おれの幼馴染が、おれの傍からいなくなってしまうこと。
小さい時からずっと一緒にいて、彼に誘われてバレーを始めた。
なんども諦めそうになったこともあったけど、彼がいてくれたおかげで今日まで続けることができた。
今まで気付かなかったことを、こんな時になってから痛いほど思い知る。
一年という歳月は、2人の間にある途方も無い壁だということを。
この17年間、ずっと彼に守られ支えられて生きてきたおれは、彼がいなくなった後どうやって生きていくのだろう…。
第2体育館から聞こえてきた歌声に、もうそんな季節かと思う。
おれは2月が嫌いだ。
厳しく耐えがたい寒さがあることもだけど、その他にも理由がある。
それは…
「おう、今日は早いな、」
「…うるさい。」
おれの幼馴染が、おれの傍からいなくなってしまうこと。
小さい時からずっと一緒にいて、彼に誘われてバレーを始めた。
なんども諦めそうになったこともあったけど、彼がいてくれたおかげで今日まで続けることができた。
今まで気付かなかったことを、こんな時になってから痛いほど思い知る。
一年という歳月は、2人の間にある途方も無い壁だということを。
この17年間、ずっと彼に守られ支えられて生きてきたおれは、彼がいなくなった後どうやって生きていくのだろう…。