『とばすぞーーーーーーー』

「うーーーーーん!!!」

『しっかり、捕まれよ!!!!!!!!!』

「わかってるーーーーーーーーーーーーー!」

『いい子じゃん!』

そういって、無邪気な顔で笑ってきた。

そして

「子供扱いしないでよ」

そう言おうとしたそのとき

キィィィィィキーーーー

目の前が真っ暗になった。


「いったっ」

何・・・これ??

血・・・・・?

「来季!?」

来季は、私の下にいた。

なんで・・・?


なんでよ・・・・

なんで、私の下敷きにいるの?

血・・・流してるじゃない

「来季!!!

来季ぃ~・・・

目覚ましてよ」

体を揺すると

『ん・・・・・・?

こ・・・と?』

「来季!!

今すぐ救急車呼ぶからね!」

『こ・・・と?

俺・・・・琴・・・を守・・・れるおと・・・こになり・・・たかっ・・・た』

「ぅん・・・」

『だか・・・ら、最後・・・に・・・』

「ぅん。もぅ話さなくていいから!!」

『最後・・・に、琴・・・を守れ・・・て・・・・よ・・・かった・・』

「わかったから。もぅ話さないで?

そうしないと、来季が・・・」

来季が死んじゃう・・・・

死ぬなんて・・・

『俺・・・・のお願い・・・・聞・・・・いて?』

泣きそう・・・・

「な・・・に?」

『泣く・・・なよ?・・・』

そう言って、力なく笑った・・・

『俺・・・琴の・・・笑顔が・・・好き・・なん・・だ。

だか・・・ら、笑え・・・・よ』

「ぅん。」

『笑っ・・・・てくれ・・・・よ。』

「ぅん。」

『俺・・・の約束・・・・・だから・・・・な?』

「ぅん。」

『ありが・・・・と』

「来季ぃぃぃぃぃいいいい」