担任の先生が教室に入ってきてので

立っていた生徒全員が席につく。

この担任、顔面凶器だから

怖がって誰も逆らったりしない。

みんなこの担任に目をつけられたくなくて

目立った行動はしないように

気をつけてるらしい。

「えー、んーと、HR活動を始める前に

急だが転入生を紹介する」

え?なんで午後というタイミングで?

しかも誰も知らなかったし

私も聞いてなかった。

「実は、今から入ってくる転入生は

テレビでも活躍するアイドルなんだ」

ちょ、先生。なに言ってるのかな。

この学校にアイドルですって。

可愛いのかな。

もしかして、学年1可愛い由羅でも

負けちゃう?!

アイドルだもん、それは仕方ないかも。

クラスのみんなもアイドルと聞いた瞬間

ざわつき始める。

「彼らはアイドルだから忙しくて

たった今転入の手続きが終わったから

午後からの紹介になってしまうが。」

え、彼ら・・?

彼らってことは1人じゃないんだ。

しかも彼って男のアイドル?!

急に女子の方が騒ぎ出す。

そりゃそうだ。アイドルにブスは

なかなかいない。

「岸、岩橋、永瀬、入ってこい」

ガラッと教室のドアが開く。

教卓の前に立っている3人は

すごくキラキラ輝いている。

ま、眩しいよ。

それに負けないくらい

クラスの女子の目も輝いている。

「え?!岸と岩橋って、rose stoneの?!

永瀬ってsky pearlの?!」

クラスの女子がそう叫ぶ。

え、みんな、知ってるの?

キャーーーっ!!!

隣のクラスからも悲鳴が聞こえる。

「あぁ、隣の3組の教室と6組のクラスにも、

転入生が来てる。

今回、合わせて6人の転入生が来たから

みんな仲良くしろよー。」

仲良くしろって言ったって・・

芸能人?!アイドル?!

そんなの知らないけどさ、先生。

そんな人が同じ学校ってだけで

みんな黙ってないよ。