ー次の日

教室に着いて一目散に由羅の席まで走る。

「ねぇ由羅ぁー!昨日どうだったの?!」

「んもぅー。学校着いてすぐそれ?!

忘れてたのにーーぃ」

席で本を読んでいた由羅に問いかける。

だって昨日盗み聞きするつもりだったのに

できなかったもん気になるでしょ!

「んで?どうだったのよ」

忘れてたってことは・・・

うわぁー、なんかすごくドキドキする。

「んー、フラれた?かな笑」

え、え?!この由羅が?!

だってさ、こんなに可愛んだよ?

でもアイドルには通じなかったのかな。

いや、そこらへんのモデルよりも

ぜっっったい可愛いもん。

「なんかさー、事務所で恋愛禁止らしい」

・・・

え。

私は今の由羅の言葉に固まってしまう。

ってことは、私が告白しても

100%フラれるって事じゃん?

終わった。

どうする?諦める?

諦めるしかなくない?

「由羅・・・。私達のライバル生活。

早くも終了だね・・・。」

由羅の肩にぽんっと手を乗せる。

はぁ。儚く終わった初恋でした。

「私は諦めないよ。」

「なに?!」

つい大きな声が出てしまう。

「玲奈っ笑

私は岸くんと恋人同士になれなかったとしても

諦めない。

好きなことは、やめない。」

か、かっこいい。

由羅の名言すごい。

うぉー。私も頑張るしかない!

「わ、私だって諦めないよ!」

「玲奈まだなにもしてないじゃん!」

私の発言に笑う由羅。

くっそー。

頑張るって言ってもなにすれば・・・