……これはまずい。 とにかく何か食い物探さねば……。 必死で周りを見ながら通りを歩いていた。 そのとき、 ふわり。 美味そうな匂いがした。 「!」 匂いの方向には1つの家。 赤茶色のレンガの屋根が特徴的だ。 2階の開いた窓から、ほのかに匂いが漂ってくる。 ……しめた! わらにもすがる思いでオレは、その匂い目指して走り出した。