カーテンの隙間から差し込んでくる光に、目が覚める。
今日は何だか、体の調子がいつもよりいい。
朝ごはん、自分で取りにいこうかな。
そう思って、階段をゆっくり降りていったとき。
踊り場で、上がってきたおばさんと出くわした。
緊張で体が固まり、足が止まる。
おばさんもびっくりしたように目を丸くしていた。
持っているおぼんには、私の朝ごはんであろうパンとオムレツ。
「……あ、あの……」
掠れた声がもれる。
おばさんが困惑したような表情になり、ますます声が喉で絡まった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…