────なんで、ぼくと おはなし してくれないの?

────みんなは、ぼくがきらいなの?

────ねえ、あそぼうよ。
なんでむこうにいっちゃうの?

陰りをおびた少女の目に、昔の自分が重なる。

その次に、クッキーをくれた小さな子を思い出した。
あの子の目には、明るく純粋な光があった。

……もし、オレにできるなら。
寂しそうなこの子の瞳に、光をあげたい。