暗い病室、月明かりだけが入ってきて

寂しくなった。

1人になるとなんだかいろいろ考えちゃって


このまま記憶が戻らなかったらどうしよう。

このまま石崎 姫乃サンって人の中で「私」は
生きていくのかな…

そもそも「私」って何なのかな…。

そしてあの2人をお母さんとお父さんって思える日がくるのかな…

ネガティブなことしか思い付かなくなってきて悲しくなってその夜は周りに迷惑掛けないように小さな声で、息を殺して泣いた。