「……っ」


また広がる悠との距離。


いつから私たち、こんな風になっちゃったんだろう。


手を伸ばせばすぐ触れられる距離にいるのに。

こんなにも悠が遠い。


もう、何を言っても無理なの……?


「ねえ……」

「何だよ、まだ何かあんの」

「悠は本当にズルイ人だよね」


ここまでハッキリ嫌われているのに、

悠のことが好きで大好きでたまらないの。


私の心を掻っさらったまま、放してはくれないんだもん。