何気に2ショットになった二人。

横に並ぶ二人がとてもお似合いで、机を挟んで反対側のソファーに座りながら、微笑ましく見つめる。


「はい、出来ました!」

「おお、すっげー早い!」


あっという間にボタンつけが終わり、取れかかったボタンも元通り。


「マジさんきゅ。あ、何かお礼する」

「いいですよ、そんなの。私が勝手にやりたいって言っただけなので」

「遠慮しないで何でも言って?」

「それじゃあ……一緒に写真撮ってください」

「写真?そんなんでいいの?」

「それがいいんです」


祐実は自分のスマホをカメラモードにすると、「撮って」と言ってきた。


「もうちょっとくっついて」

「こう?」


お兄ちゃんが祐実に近づく。


祐実の照れている姿が可愛い。