――――数日後。
「明里、入っていい?」
「うん、いいよ」
私の返事に、秀真がヒョコッと顔を出す。
「何か未だに慣れない。秀真が一声かけてからドア開けるとか」
リボンを付けながら笑うと、
「だって前みたいに着替えてたりしてたらマズいじゃん」
そう言ってベッドに腰掛けた。
「……確かにね」
「だろ?あっ!今日は巻くの?」
コテを手にした私を見て秀真が嬉しそうに言う。
「そういう気分だから」
と答えると、あらかじめ温めておいたそれに髪を挟んで巻き付けた。
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