「悠、何してんの……?」
「何ってお前んちに遊びに来た時、ゲームのソフト忘れてったのを思い出してさ……。やろうとしたら見当たらなかったからココじゃねーかと思って――おお、あったあった!」
お目当ての物を見つけ手に取ると“コレ”と言ってゲームソフトを見せて来た。
「……そうじゃなくて」
私が聞きたいのはそんなことじゃない。
「あれ?もしかして着替え中だったか?」
私のブラウスが全開になっているのに気付き、悠は平然とした顔でそう聞き返す。
「そうだよ……見れば分かるでしょ?」
「邪魔して悪かったな」
そう謝り、また窓から自分の部屋に戻ろうとした悠。
何……それ……。
「待って!」
「うわっ」
シャツの裾をグイッと引っ張ると、悠の身体が後ろへとバランスを崩した。