――それからどれぐらい経ったんだろうか。
ふと目を覚ますと、窓の外はすっかり薄暗くなっていて時計の針も20時を回っていた。
「私ってば制服のまま寝ちゃったんだ……」
ベッドから身体を起こし、寝ぼけたまま部屋の灯りを付け、部屋のカーテンを閉める。
そして制服のリボンを解き、ボタンを外してブラウスを脱ごうとした時だった。
“ガラガラッ”
「……え?」
部屋の窓が勢いよく開き、その音に驚いて振り返るとカーテンが揺れた。
「よっと」
「悠」
いつものように部屋の窓から侵入してきた悠は、部屋の窓を開けたまま私のベッドの下を探り始めた。