「間違えたのよ!早く悠も出てって!」


自分の体を隠すことに必死だったんだから、しょうがないじゃない。


「ハイハイ」


悠がドアを閉めると、私はハァ~とため息を吐いた。



「何で悠は冷静なのよ」


二人とはいわゆる“幼なじみ”というやつで、私の家を挟んで左側が悠、右側が秀真の家になっている。


そんな幼なじみの二人と、いくら小さい時に一緒にお風呂に入った仲であろうとも、今はそんなことは関係ない。


お互いに年齢と共に体も成長するわけで、それと同時に“羞恥心”というものが自然と生まれてくるのだ。


……当の二人はどうだか知らないけど。