「さてと、着替えるか」 着ていたパジャマを脱ぎ、枕元に置いてあった下着を手に取ると。 ――バンッ! 「明里っ、おは――…」 突然ドアが開いて、私はパッと振り返った。 「えっ……あっ……」 秀真(ほづま)が顔を紅潮させたまま、ドアの前で言葉にならない声を出す。 「バカ秀真!ノックぐらいしなさいよ!」 目が合った秀真に向かって、右手に持っていた衣服を投げてから、次の瞬間“あっ!”と叫んだ。