「何か母親みたい」
「――っ、だから言ってんでしょ!私は秀真の母親じゃないっつーの!」
と自分の机を“バシーン”と叩く。
「何ムキになってんのよ」
祐実は私の行動に目を丸くする。
「……ごめん。さっきも悠に同じこと言われたから」
謝って座ると、突然秀真が私の頬をつねった。
「ほら、明里。そんなカッカしないで笑えよ」
「……ぷっ、変な顔」
私を笑わせるために、目の前で変顔をする秀真を見たら、笑わずにはいられなかった。
秀真と居ると心が温かくなる。
私が落ち込んでいるときはこうやって馬鹿やって励ましてくれるし、いつも笑顔で居られるようにしてくれる。
だから秀真は、私にとって“太陽”みたいな人。
私の心に、眩しいほどの光をくれる。