恥ずかしい……。
私服に着替え終わった私は、自分の部屋のベッドに座りながら顔を覆った。
悠と秀真の会話は私のところにまで丸聞こえで、きっとご近所さん達にも聞かれてしまっているはずだ。
「もう、二人とも何してんのよっ」
明日からどんな顔して外に出ればいいのよっ。
――コンコン、
「明里、ちょっといいか?」
お兄ちゃんがドアをノックしてそう言う。
「うん、大丈夫だよ」
と私が言うと、お兄ちゃんは部屋の中に入ってきた。
「お前、悠とより戻すんだな」
「やっぱり聞こえてたよね?」
「いや、俺の場合はさっき悠から直接言われたから」
ドアを閉め、隣りに腰を下ろす。