「秀真!」
ずっと見ていたのか、秀真が自分の部屋の窓から顔を覗かせていた。
「明里のことはハルに譲ったけど、少しでも隙を見せたら遠慮なく奪いにいくからな!」
「望むところだ。俺ももうお前には遠慮しない」
ずっと自分の方が大人だと思っていた。
けれど今回のことで、俺なんかよりずっとずっと秀真の方が大人で男らしいって気づいた。
「秀真、大好きだぜ」
「なんだよ、気持ち悪いなあ」
お前は幼馴染というよりも、俺の一番の友達であって一生のライバルだ。
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