キィー、 とドアの開く音が聞こえ、パッと振り返る。 「……っ、」 そこに現れたのは悠だった。 「何で悠が居るの?」 突然の登場に、動揺を隠せない。 「俺が呼んだんだよ」 秀真は携帯を開いて、メール画面を見せてきた。 『俺、明里のこと泣かすから』 「これって……」 「そうやって送れば、きっとハルは慌てて来るだろうって思ったからね」 秀真の言っている意味が分からなかった。