カフェを出て、由貴ちゃんと駅へ行こうとしたとき正面から知った顔が歩いてきた。
「あれ、相田さん」
「え…」
ニコニコと笑顔を浮かべた小西さんだった。
「偶然ですね」
「そうですね」
由貴ちゃんが不思議そうに見ていたため、あたしは小西さんのことを紹介した。
「ここのパンケーキ好きなんです」
「おいしいですよね」
「相田さんとは食べ物の好みも似てそうですよね」
あたしは曖昧な笑顔を浮かべて、挨拶をしその場を離れた。
***
「相田さんっ」
由貴ちゃんが後ろからあたしを呼んだ。
ふと、我にかえり後ろを振り向く。
だいぶ距離ができていた。
「大丈夫ですか」
「…ごめん」
あたしはふぅっと長く息を吐いた。
しばらく息を止めていたのかと思うほど。
「あの人が、小西さん」
「そう」
「あの、さっきのやり取りで気になったんですけど。以前にも偶然会ったことあるんですか」
「…先週の飲み会の帰り」
「あれ、相田さん」
「え…」
ニコニコと笑顔を浮かべた小西さんだった。
「偶然ですね」
「そうですね」
由貴ちゃんが不思議そうに見ていたため、あたしは小西さんのことを紹介した。
「ここのパンケーキ好きなんです」
「おいしいですよね」
「相田さんとは食べ物の好みも似てそうですよね」
あたしは曖昧な笑顔を浮かべて、挨拶をしその場を離れた。
***
「相田さんっ」
由貴ちゃんが後ろからあたしを呼んだ。
ふと、我にかえり後ろを振り向く。
だいぶ距離ができていた。
「大丈夫ですか」
「…ごめん」
あたしはふぅっと長く息を吐いた。
しばらく息を止めていたのかと思うほど。
「あの人が、小西さん」
「そう」
「あの、さっきのやり取りで気になったんですけど。以前にも偶然会ったことあるんですか」
「…先週の飲み会の帰り」