それからしばらく、お互いに無言のままでいた。
自分は再度、書類の確認をしていた。
彼女がとなりに座った理由も考えることなく・・・

自分の肩に彼女の頭がもたれかかる。

『寝てるのか?・・・まあいいか、このままで。』

その寝顔を見ながら、さっきの彼女の笑顔を思い出していた。

下車する駅が近づいてきたので、そっと彼女の頭から肩を引いた。
彼女は気づいたようだ。