バタバタ走って校門に到着した。



壁に寄り掛かって携帯をカチカチしてる…。



水木さんだ…。



「おかえり。」

「た、ただいま…。」

「はははっ!!髪凄いよ?まさか走って来た?」

「あ、はい…。」

「もぅ~…。何でそんなにカワイイかな…。」



そう言った水木さんはあたしの髪を直してくれた。



キュンってなった…。



「今日は車じゃないんですね。」

「歩きたかったしね。手とか繋いで…。」

「つ!?繋ぐの!?」

「リアクションデカ過ぎ!!はい。」



うっ…。



握られた手は何とも言えない温かさ…。



恥ずかしくて俯いた。



「乃彩チャン、俺さっき起きたからメシ食って…ってどうしたの!?」

「恥ずかしいだけなんで気にしないでください…。」

「何だ…。繋ぎたくないのかと思った…。」

「そんなっ!!」

「あはははっ!!超顔あけぇ!!」



もう死にそう…。